銀座資生堂ギャラリーで行われているシセイドウアートエッグの第三弾「菅亮平」展へ。
アートエッグは展覧会名の通り、2006年よりスタートした新進アーティストの発掘を目的とした公募展です。今年は279件の応募の中から選ばれた3人の展覧会で、写真、刺繍、インスタレーションと表現方法は三者三様です。
しかし!残念ながら先の写真と刺繍の作家の展覧会を見ていないので、この3人の中から1人選出されるshiseido art egg賞の予想はできないのです。
資生堂ギャラリー |
今回の菅亮平展は、平面作品が3シリーズと映像の作品で、全体で一つのインスタレーション作品になっています。
映像作品はギャラリーのメインスペースの壁一面を使った迫力の作品。ホワイトキューブをずんずんずんずん進んでいくというもの、進んでも進んでもどこへも行かない、到着しない、終わりのない空間の連続。時に椅子があったりするのですが、とにかくホワイトキューブが永遠に続くというもの。そして、その映像の向かいに展示されているMAPという青焼きの作品は、その映像のホワイトキューブの連続空間の平面図。
資生堂ギャラリー 菅亮平 |
サブスペースにはホワイトキューブの正面からのパース。
資生堂ギャラリー 菅亮平 |
資生堂ギャラリー 菅亮平 |
資生堂ギャラリー 菅亮平 |
インスタレーションはまず、コンセプトありきで作品が成立するものですが、菅作品はミニマルでシンプルな表現であるからこそ、作者の意図が浮き彫りになっている気がします。まだ荒削りな部分も否めませんが、このままこの路線で突き詰めていけば、もっと面白いものになっていくはずなので今後の活動も期待したいです。
他の2作家の作品を見ていませんが、絶対評価では合格点かと思います。あくまで個人的に。
In the Walls 菅亮平展
2017.7/28〜8/20
11:00−19:00 日・祝11:00−18:00 月曜休
入場無料 撮影可
夏休みなので資生堂パーラー待ちのお客さんが1Fまで行列していますが、ギャラリーへは並ばずに入場可能です。