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設計 白井晟一 飯倉交差点のランドマーク「NOAビル(ノアビル)」


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飯倉のNOAビル

最近話題な異端の建築家白井晟一設計のNOA(ノア)ビルに潜入してきました。

飯倉の交差点に来たことがある人なら、目にしたことがないとは言わせません。

交差点の中心?に鎮座するNOAビルの姿は一度見たら忘れられない存在でしょう。

NOAビル

NOAビルは1974年竣工のオフィスビルで、フィジー大使館などが入っています。

桜田通りと外苑東通りが交差する場所で、すぐ近くにロシア大使館や東京タワーがあります。

いつも機動隊のバスが停められているロシア大使館の厳戒な警備体制とこの白井晟一のNOAビルとが相まって、ちょっと特殊な雰囲気を醸しだしている飯倉の交差点です。

独特のフォルムのビルですが、すぐ近くにある霊友会のような宗教法人ではありませんし、これまたすぐ近くにあるフリーメイソンのような謎の団体でもありません。

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NOAビルの外観

 

外観は上部楕円形のタワーの黒い部分が硫酸銅で、下部が煉瓦です。

▲NOAビル入り口にある白井晟一らしいフォントで刻まれたビル名

▲NOAビル外観、交差点から見上げたところ。

むしろ真下からだとその全貌が分かりにくいです。

▲全貌を見るには交差点を渡った方が良いでしょう。

▲麻布台ヒルズの方からはNOAビルを正面から見られます。

▲NOAビル中央にアーチを描く出入口。

何か異次元に入っていくような謎めいたデザインです。

▲NOAビルのエントランスの階段を登って振り向くと、このような飯倉の交差点の様子が見えます。

▲壁面の黒い石に風景がリフレクションし、これまた摩訶不思議な光景が目の前に現れるのです。

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NOAビルの内部

車寄せの入り口もアールが効いた開口になってます。

▲車寄せからエントランスは外観と同じ煉瓦が内部にも続きます。

▲NOAビルの車寄せ。

こうしてみると直線が見あたらないですね。

▲おそらく、いや絶対に白井晟一が取り付けたレリーフ。

▲ブラケットライトのデザインは渋谷区立松濤美術館の螺旋階段に取り付けられているものに近いデザインですね。

▲内部の様子はこんな感じです。中に入ると外観ほど個性的ではありませんが、やはり角はアールですね。

▲外観のインパクトと比較してしまうと確かに普通なんですが、オフィスビルと思ってみるとやっぱり普通じゃないですね。

壁が石張りでアーチがあるようなオフィスってそうそうありません。

▲NOAビルの階段。

上部に細かい木の格子戸がはめられています。

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NOAビルからの眺望

▲NOAビル14階にあるフィジー大使館を訪問した際に撮った元麻布方面の眺め。飯倉の交差点自体が高台なので結構眺めがいいです。

▲この日は天気が良かったので富士山まで見えました。すごい!

▲こは共用部の照明です。

不思議建築ではありますが、機能としては普通のオフィスビルなので、当たり前ですが普通の人が普通に出入りしています。

なお、毎年港区主催で行われている大使館スタンプラリーと言うイベントでフィジー大使館を訪問した際に内部を見学しました。

通常、建築見学は行っていませんのでご注意を。

ただ、恐ろしいくらいの存在感を放つ外観を見学するだけでもかなり満足できる建築です。

白井晟一の渋谷区立松濤美術館

白井晟一建築で自由に出入りできるのは渋谷区の松濤美術館ではないでしょうか。エントランスの入り口の感じなどNOAビルに通じるものがあります。

こちらは美術館ですから、入場料さえ払えば誰でも入ることが可能です。展覧会鑑賞がてら建築見学をしてみてください。原則展示室内は撮影禁止です。(撮影禁止か可能かは都度展覧会によって変更されます)

渋谷区立松濤美術館開館40周年記念展「白井晟一入門 第1部/白井晟一クロニクルを渋谷区立松濤美術館」と「白井晟一入門第2部/Back to 1981 建物公開」の記事も合わせてどうぞ。

また、建築家としての白井晟一についての業績などはこちらの書籍が参考になると思います。

白井晟一入門 : 渋谷区立松濤美術館監修

無窓 : 白井晟一著

NOAビル

東京都港区麻布台2丁目3−5 MAP

最寄駅東京メトロ日比谷線神谷町駅徒歩約5分、都営大江戸線赤羽橋駅徒歩約7分

NOAビル(ノアビル)へのアクセスですが、最寄り駅は日比谷線の神谷町駅です。飯倉の交差点の方へ5分ほど歩きます。六本木の交差点からだと徒歩15分くらいです。

また大江戸線の赤羽橋駅からも桜田通り沿いに徒歩7分くらい。近くにコインパーキングなどもないので電車での訪問をおすすめします。

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